前撮りは文字通り結婚式の前に行う撮影で、当日の衣装合わせも兼ねています。
ウェディングプランとセットになっていることも多く、昨今では指輪交換やケーキの入刀などと並ぶ必須の行事と言っても良いほどです。
前撮りの写真は参列予定者や親戚、友人に見せて、祝賀ムードを高めたり当日に参列するのを促す効果が期待できます。
一方、ここ数年で増えているフォトウェディングは結婚式は行わず、写真撮影のみをして代替とするものです。忙しい昨今、遠くから親戚縁者に来てもらったり大切なお仕事を休んでまで参列してもらうのを恐縮することがあるほか、上下関係や格式などから席順や挨拶の順番などを気にするのが面倒だと考える若いカップルも増えています。
そこで登場したフォトウェディングなら誰にも気を使うことなく、新郎新婦が写真を撮影するだけで全ての式典が完了するというもので、先進的でスマートなカップルから選ばれています。
古い習慣や風習に縛られることなく、自分たちの尊厳や幸せを最優先にするのがほとんどです。一方、ご年配の親御さん世代からすると、従来型の式では無いことから不満がでることがあるのが数少ないデメリットと言えます。挨拶をしたり歌を歌って祝福したいと楽しみにしていた方にとっては、物足りなく感じることがあります。
貴重なリソースを自分たちのために配分
預貯金や可処分所得には限りがあり、その中から工面をして暮らさなければなりません。昨今は物価高の傾向がありこれから先も続く見込みであるのをはじめ、結婚後の生活には何かとお金がかかります。
もしも子供を授かることがあれば将来にわたって養育費や教育費がかかり、それらの金額も高騰し続けています。そんな中で式を豪華にするよりは、そのリソースを将来の生活のために配分したいと考えているカップルが増えています。
席の順序や挨拶の順番など、年功序列や格でお世話になった方を分類することをしたくないという方も居ます。費用面を考慮した場合、フォトウェディングは最もリーズナブルに式を挙げることができる方法です。
しかもここ数年でトレンドとなりつつあり、おしゃれでスマートなカップルの結婚の在り方として認知されています。前撮りとセットにすることで割引になることもあり、仕上がった写真を親戚や友人、知人に見せることで二人の門出を祝ってもらうことができます。
時代の変遷と共に誕生した新たな式の形を多くの人々が理解し、カップルを応援してくれます。費用面から見ても最も合理的であり、長期スパンで人生設計を考え時代の先端を行くパワーカップルを中心に定着しつつあります。
